自転車もろもろ追加

関西シクロクロス、無事シーズン終了!
シクロクロスのチャリティー用ポストカード、ぎりぎり徹夜で完成させて・・・配られたんだろうか。
誤字あったら、本当にすいません。
ルームメイトのさとむもたくさん手伝ってくれた。
ありがとう。
>>ポストカード、こっちに掲載されてます。


●自転車選手になる、なるには?
のキーワードでたどり着く方がいる。
学生が調べているのか、子どもを持つ親御さんが調べているのかわからないけれど、
日本の選手の世界について、進路の参考になりそうなことをぶっちゃけてみよう。
 

まぁ、日本で選手になりたいだけならば、高校生からでも遅くない。
それまでは好きなスポーツをいろいろやっていればいい。
今の自転車界で実力ある選手では、小学生から自転車競技をやっている人はあまりいない。
以前は小学生が参加できるレースなんてほとんどなかったし、選手もいなかった。
有名な選手でも、早くても中学生から乗り回していたという程度。
今の若手選手でやっと中学時代からレースに出ていたという人がちらほらいるくらい。

今現在、どうしても日本のトップの近道を行きたいなら・・・
高校の自転車競技部に入るのがてっとり早いだろう。
稀なケースでは自転車競技部に入っていなくても、相当なセンスがあれば有名な人から声がかかって、そういう道に行くことも可能かもしれない。


●高校の自転車競技部のメリット
自転車競技部に所属する最大のメリットは、レースの日程と学校行事が重なっても、公認欠席できるという点と、インターハイや選抜大会に出場する権利があるということ。
自転車競技は世代別で連盟組織が分かれているので、高校生には高体連の組織がある。
インターハイや選抜大会などは高体連の管轄であり、自転車競技部のある高校に所属する選手しか参加することができない。
また私学では活動費の補助が出るかもしれない。
先輩の部品などのお下がりもいろいろもらえるかもしれない。
ちなみに、実力があれば、有名大学からの自転車競技部へのお誘いが来るかもしれない。
今のところ、スポーツ推薦などの扱いで入れる有名大学はたくさんある。


●大学の自転車競技
大学の自転車競技部も高校の自転車部のような仕組みは似ているが、自転車選手として活躍したいならば、大学で活動することにはこだわる必要はない。
大学で勉強してみたいなら大学へ行けばいいし、競技もやればいい。
ただ、将来のことを考えて有名大学卒業の肩書きがあってもいいとか、打算があるようなそんな生半可な気持ちがあったら、過酷な自転車競技の世界でははやっていけない。

自転車競技として活躍している選手らの中には、高校時代の実力が評価され、そのまま有名大学で自転車競技を続けるものの、大学を中退して競技一本に絞った者も何人かいる。
それとは逆に高校時代から活躍していて、大学からぜひ入ってほしいという話があったけど入らなかった選手の多くは、自費で海外でのレースを経験して、大学へ進んだ選手よりは、早くから国内外の有名チームに所属している。
余談だが、2006年現在、新卒者を正社員&選手として採用する自転車部のある企業は皆無。
自転車選手のピークは20代後半から30代半ばと言われているので、引退後を考えると大学の肩書きなんかはほとんど意味がない。
得意なこと(自転車以外に人よりも長けている、興味があること)がある選手は引退後もできる仕事がたくさんあるかもしれない。


●競輪選手はどうか?
競輪学校の入学資格の年齢制限が撤廃されるので、進路を決めるときに、アマチュアセミプロ、実業団)か競輪(プロ)で迷う必要はなくなったと言える。
競輪は大きく制度が変わったので、これからの時代は、とりあえず選手になれば安泰、儲かるという仕事ではなくなると言われている。
競輪というスポーツがやりたいなら、やるべき、そして目指すならば上を目指して欲しい。
いまの時代はプロ選手もオリンピックに参加できるので、競輪をやりながらトラック種目のオリンピックを目指してもいいかもしれない。


●本場の子ども自転車事情
主にヨーロッパでは、小学生くらいの子どもからレースがたくさん開催されている。
大きいレースの前座に子どもたちのレースがあったりする。
子どものためのスクールもあるし、有名なクラブチームの下にジュニアなどが所属する予備チームもある。
自転車用品は地域の企業や市民の援助で無料で手に入ることが多い。
レースの遠征は地域のおじさんなどが手伝ってくれる。
日本の野球文化よりも、かなり充実しているかもしれない。
日本ではまだそういう環境が整っていないため、幼いころから自転車競技をやるのは容易ではなく、親のサポートがたくさん必要。
日本ではそのヨーロッパの自転車文化にあやかり、底辺を広げて子どもの育成をしていこうという動きは増えつつある。
私はそういうのやっている団体の手伝いをたまにしているわけだが・・・。
みんなボランティアで。
>>その団体→GWSLA(関西地区)

香川県では、おそらく全国初の自転車のスポーツ少年団が結成され、積極的に活動しているという話をきいた。
高校の自転車競技部の先生や、競技をやっている社会人が子どもたちのために機材調達したり、テクニックを教えたりしているとのこと。


自転車競技の女子について
高校の自転車競技部に所属している女の子は、毎年全国で40〜60名ほど。
(男子は全国2000名前後)
そのトップ10名程度は自転車競技部のある有名大学に進んでいる。
大学卒業後に選手として活躍している選手はほとんどいない。
女子選手の若手組の世代交代は激しい。
20代後半以上の選手は、あまり世代交代していない。
正直、女性にとって自転車選手をやるのは非常に厳しい。
自転車競技はどこでも用がたせなくてはいけない。
それはレース中、自転車の上であってもということ。
日本では自転車の女子のプロチームはないので、女性が自転車選手を職業としてやりたいならば、海外へ行くしかない。
海外のプロチーム(ロード)にはじめて所属したのは沖美穂さんではないかと思うが、日本の女性が活躍しはじめたのは、ここ数年の話である。
沖美穂さんは元々スピードスケートでかなりの実力のあった選手。
唐見実世子さんも昨年からプロチームで走っている。
id:doroyamadaさんによると、他の種目ではプロチームに所属している女子選手は数名いるらしい。
若いころに自転車競技をやっていた女の子は、わりと自転車競技(プロアマ含め)をやっている人の妻となり、今は選手を支える立場になっていたりする。
とある女子選手は世界選手権に出場したときに出会った他国代表の選手と結婚している。
ある情報通からは、その選手も今年は選手として復帰すると聞いている。
有名人では、知る人ぞ知る自転車レース・アナウンサー飯島美和さんは、もともと自転車競技をしていた方で、ラバネロ・飯島誠さんの夫人である。


●あとがき
好き勝手書いたが、動機は何であれ、自分の良いように、自転車選手の道を進んでいけばいいと思う。
途中で進路が変わっても良いと思うし、打算が入っていたつもりが、のめりこんでいるかもしれないし。
自転車選手の友達をみていると、総合的に活躍している選手というのは・・・将来の先の先のことをあまり考えていない!!

※日本と海外での、プロの扱い、価値、意義についてなど、プロとアマチュアの境目など・・・
他にも詳しく記したいことがあるけど、難しいので、もうちょっと考えてから追記してみます。(1月28日追記)